2009年11月19日

厚生労働省から毎月勤労統計調査 地方調査が出たので見やすくしてみた

先日、厚労省で平成21年5月の毎月勤労統計調査の地方調査が発表されましたが、表が見づらかったので見やすくしてみました。

リンク先にある表は、計4つ。内訳は

  • 調査産業合計
  • 製造業

の2種類を、事業所規模を5人以上,30人以上の2つに分かれています。なんだか素っ気ない感じの表だったので、事業所規模5人以上のみをExcelで見やすく作り直してみました。

左:調査産業合計, 右:製造業 (事業所規模5人以上)

ますは調査産業合計(左図)を見てみる

常用労働者のうち、約6.3人に1人が東京で働いているそうです。すごい量です。日本有数のワースト県 我が青森は、労働時間,出勤日数が多く、所得が低いなどと 踏んだり蹴ったりであることがよく分かります。ライバルの宮崎,沖縄も、当然 同様な数値です。

意外に感じたのが、長崎の労働時間の多さ。数値だけでは理由は分かりませんが、なんらかの要因があることは見て取れます。近畿地方の労働時間が短いのも興味深いです。

地方が利用されている(低賃金で長時間勤務)状態は製造業が顕著と思われますので、右図の製造業を見てみましょう。

地方の実情がよく表されている勤労統計 製造業編(右図)

労働者数の多い場所に、愛知 大阪が目立ってきました。愛知は自動車の某メーカーなんでしょうね。

労働時間では沖縄が群を抜いて多いです。労働者数が少ないことを考慮してもひどすぎます。でも所得は低い この矛盾。青森も負けていません。所定内給与は高知や沖縄と並んでワーストです。東京と比較で16万8千円,前向きに東京は多すぎると考えても、他とは2万~3万は違うことが分かりました。

最後に長崎の労働時間を見ると、出勤日数は平均的だが 所定外労働時間が圧倒的で、残業が多いことが これだけで理解できます。

最後に

全体的には、地方から搾取し かろうじて東京が存在している。高校野球で例えるなら、「古豪 日本高校のエースで4番の東京クンが、地方クン達の送りバントや堅い守備で、なんとか地方予選に勝っている」状態かな?

残念なことに、ニュース(ローカルです。)ではエースばっかり取り上げられ、地方の献身的な守備には まったく触れず、甲子園に行っても、1回戦,2回戦は突破するが、強豪校には全く歯が立たずにコールド負け。中途半端なエースに頼っている古豪 日本高校なのではないかと思います。

最後に、ガンバレ!!日本

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